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もう手遅れでした
わたしのとりとめもない雑記が 書き連ねられます。 読者への配慮とかはないです、と予め宣言。        (でもツッコミはご自由に)
【本】5月8日
「ネペンテス」清水マリコ


って、これ前に読んだよ。

「ネペンテス 不思議で切ない八つのお話」と、
サブタイトル付きでMF文庫ダ・ヴィンチから出し直されたのです。
旧版とは話の掲載順が変わっています。

蛇足感のあるサブタイトルとか、書店員の解説文をつけることとか、
その辺りは正直あまり好ましく思いませんが、
形を変えて再び出版されたのは素直に嬉しい。
懐かしいので購入して再読しました。


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いや、やっぱり好きだなあ。
嘘シリーズやゼロヨンシリーズよりも
ダークな雰囲気が強いので、
清水マリコ作品の中では一番好きかもしれない。

8話中、半分くらいの話で
登場人物が向こう側へ行方不明になっていませんか、これ(笑)。
北島カレンを筆頭に、イタいヒロインたちに妙に惹かれます。


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前の時も思ったけど、妹が変に可愛い。
いねぇよ、こんな妹。という意味ではファンタジーなのだが、
いわゆる昨今の萌え系統の擬似妹とは異なる。

うーむ、幼い描写が多いからかな。

「うう……ひどぉい……
 まみだって、ムース食べたっていいじゃないかあ。
 うち狭くて、古い団地だし、お母さんいつもいないけど、
 だから今たこ焼しか食べちゃ駄目なの?」

って、中学生の言動じゃないよなあ。

でも、このシーン大好きです。

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あとがきから。

「このお話は--というか、私の書くお話はだいたいそうなのですが、
 たとえば、小さな嘘や約束が、
 現実の出来事や人間関係を大きく変える呪文になったり、
 二人で見つめる幻想の世界が現実にとって代わったりといった、
 童話やごっこ遊びの空気を味わっていただきたくて書いています」


この本の最終話の「消せない傷」もそうですし、
この作者の「日曜日のアイスクリームが溶けるまで」のラストもそうですが、
完全に嘘の世界に埋没してしまうでもなく、
かといって安易に現実万歳・虚構サヨナラというオチにもしない、
この辺のバランス感覚に信頼を寄せています。
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