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もう手遅れでした
わたしのとりとめもない雑記が 書き連ねられます。 読者への配慮とかはないです、と予め宣言。        (でもツッコミはご自由に)
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ぼくと魔女式アポカリプス

 ぼくとは全く関わりのないところで、全てが唐突に始まり、唐突に終わっている。物語も。生と死も。普通と特別も。気づいたときには遅すぎる。致命的に手遅れなことばかりだ。
 いくら推測したところで、いくら覚悟したところで、常に現実はそれらを容易く凌駕する。手遅れになって初めて気づける布石だけが置かれているのならば、現実はきっと悪意をもってぼくたちを憎んでいるのだろう。呪って、蔑んで、嫌悪しているのだろう。ぼくたちと同じに。
 全てが記されているが、致命的なまでに終わった後でなければ誰もその意味に気づけない--ならば、ぼくたちを囲み続けるその現実は、預言書のようなものだ。ぼくがぼくの視点からしかそれを語れない以上、全てが手遅れで唐突にしかなりえない。
 黙示録。
 ただそれだけが眼前に広がっている。

   (--水瀬葉月「ぼくと魔女式アポカリプス」)




そうか!
うちのタイトル「もう手遅れでした」は
アポカリプスを意味していたのね!!
久しぶりに本の一言感想など
記してみんとす。
けっこう順不同で、読んだ時期もバラバラ。


ああ、内容にはほとんど触れてないような
走り書きばかりだけど、
ネタバレ嫌な人は見ないようには警告しておきます。





「12DEMONS」御堂彰彦

悪魔の部位になぞらえた特殊能力を持った12人が、
隔離空間と化した学校で力の奪い合い。

という、「閉鎖空間」「殺し合い」「特殊能力」とか
まあけっこう好きな材料の集まった良シチュエーション。

それなのに。
いや、だからこそ。

ちょっとお粗末すぎやしませんか、というのが正直な感想。

争奪戦のオチも、物語のオチも肩透かしですが、
何よりキャラが薄っぺらすぎると感じてしまいました。

途中までは燃えた「舞HiME」のほうがまだマシです。




・「戦う司書と雷の愚者」山形石雄

前作が(わたしに)好評だった「戦う司書シリーズ」2巻です。

雷の愚者さんはまあ大したことなかったのですが、
今回も楽しめました。
でも1巻のほうがずっと好きですが。
とはいえ3巻が出たらまず間違いなく買うでしょう。
今後にも期待。




・「ミナミノミナミノ」秋山瑞人

イリヤが売れたので、今回も同路線で。

というのはあとがきで本人明かしちゃってるというのが
素敵ですが、
だからこそ今後の展開でどう違うものを見せてくれるかが
気になるところ。
そんな期待を読者にさせつつ、
1巻はすごい引きのシーンで終わってます。
続巻が楽しみですね。

などと言いつつこの本が出たのって1年以上前で、
まだ続巻出てないぞオイコラ。

ああそれと、
白衣の女医さんの机には
当然ピストルが入っているものだとぼくも思います、
秋山先生。





・「ネペンテス」 清水マリコ

「あたしは今日から嘘になる。
 嘘の世界へ行けるなら、
 本当のあたしはもうどうでもいい」


なぜかゼロヨンイチロクの遠山トオがまたいます。
というか、執筆はこっちのほうが先かな?
相変わらず大好きです。
向こう側の存在で、意地悪で、美少女なあたりが。

や、トオもそうですが、
話自体も良い意味で後味の悪い、
不思議な余韻を残してくれます。
ぼかぁこういうのが大好きデスヨ!

作者曰く今回は
「ダークでウェットな要素多め」だそうですよ。

優しくない、悪い人間だからこそ、
悲しい美しい結末は選べません。
良い話です。




・「ゼロヨンイチナナ」清水マリコ

うわぁぁん、トオがいない!

ま、今回は明智が主役なので、別にいいんですが。

しかし明智が前向きな理由に笑った。
やー、暗い夢に同調しないのは良いことだよ、明智くん。
なんかトラウマ抱え込んでなきゃ「いけない」と思っている
連中よりかはずっと良い。
前向き一辺倒なキャラって
あまり好きじゃないことが多いわたしですが、
明智はなんか嫌いになれないなあ。
一辺倒じゃないからか。

でもぼくはやっぱり望見も大好きなのです。
「お前の口から説明されると、どんな心も、
暗いくだらないものに聞こえてくる」
「だって実際、どんな心も、暗いくだらないものじゃないか」

そう言いつつも、望見が何度も現れるのは
それはそれで明智への執着じゃないかなあ。
イチロクのトオの位置にいるような気がする。
まあ、トオと違って強制退場させられてしまいましたが。




・「六番目の小夜子」恩田陸

オチがねえぇぇ!
いや、あるけどね。
途中まではぐいぐい読ませてくれます。

要は、カッチリしたオチなんてつけさせないところが
この話らしさなのでしょう。
これはこれで面白かったです。




・「ぼくと魔女式アポカリプス」水瀬葉月

け、決して表紙の
エロ魔女コスチュームのメガネっ娘に惹かれて買ったわけでは。
……ごめん、ほんとは表紙買いです。

読んでみる。
もうギャルゲー世界観で
特殊能力を得た奴が非日常に落ち込んでいくという話は
見飽きたよ!
これもレジンキャストミルクや12デモンズの仲間か。

と思ってたら、すいません、すいません。
面白かったです。
舞台立ては確かに上記の通りなんですけど、
波長が合ったのかとても良く読めました。
最近の中では一番のヒットかも。

後半の展開のせいで
ちょっと砧川のほうが薄くなってしまった感もあるが、
まあそれは続巻に期待ということで。



どうでもいい部分ですが。
ウィッチの能力は、実際には痛すぎて
戦闘どころじゃないと思うのですが。
慣れればともかく、
砧川だって先日まで普通の少女だったわけだし。
痛覚遮断とかしてるの?
でもアヴェイラーズの感じっぷりや
砧川の悲鳴を見る限り、そうでもなさそう。
「痛いけど、痛みが五感を鈍らせることはない」
とかいう特殊状態なのかしら。
設定次第でナンデモアリではあるけども。




・「すべてがFになる」森博嗣

世間から10年以上遅れているわたしですが、
今頃読んでみました。

ああ、なるほど。これは面白い。
世に森信者が多いのも頷けるというものです。

見るべきところは多々ありますが、
真賀田博士の描写がいいなあ。
天才ってのは頭のいい奴のことじゃない、
超越者のことなんだよ、うわははは。

「どこが違いますか?博士と僕は……」
「よく似たアーキテクチャのCPUですけど……、そうね、
 最も違うのは、たぶんクロックでしょう」
「では、あと、百年くらいしたら、
 僕も博士のようになれますか?」
「そう、百年では無理です」
四季は首を傾げてにっこりと笑った。

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